回路図エディタ : 各種出力(部品表、ネットリストなど)

テンプレート(Partlist.cfg)部品表出力

通常の部品表出力とは別に、テンプレート(Partlist.cfg)で設定された情報を改変・置換して部品表に出力することができます。
出力される部品表は.prtとなり、取得された情報をExcelのマクロ機能などでユーザー任意の部品表へと読み込みなどにもご活用いただけます。

※テンプレート部品表出力の対象は「回路図:全回路図シート(プロジェクト単位)」「PCB:PCBシート1枚」となります。

テンプレートとなる「設定ファイル」はこちらからダウンロードしてください。
※圧縮ファイル「Template_Bom.zip」にてダウンロードされます。
 こちらを解凍してフォルダ内にある『Partlist.cfg』ファイルをご活用くださいませ。

テンプレート部品表として出力できる内容の設定フォーマットは以下となります。
文字コード
行定義
エスケープシーケンス
変数行
図面枠情報
部品表情報

テンプレート部品表:出力サンプル

設定ファイル 出力ファイル


テンプレート部品表出力画面

 

テンプレート部品表出力を行う
(1) 設計シートを開いた状態で
メニュー【プロジェクト】→【テンプレート部品表出力】を選択

(2)

「テンプレート部品表出力」ダイアログにて
『設定ファイル』にテンプレートとなる“Partlist.cfg”を設定
『出力ファイル』にて出力される部品表の出力先とファイル名を設定

【OK】にて出力を実行。

※『設定ファイル』のテンプレートはこのページの冒頭からダウンロード可能。

※設定項目の右端にある【・・・】をクリックで開き、設定を行う。

※必要に応じて「オプション」を設定する。

(3)

完了メッセージが表示されましたら出力完了です。

【OK】にて終了

 

 

テンプレート部品表フォーマットは以下の通りです。

文字コード

テンプレートファイルは「UTF-8(BOM付き)」「SJIS」の文字コードに対応しています。
※「UTF-8」はBOM付きが推奨です。
上記以外の文字コードやBOMなしだと文字コードの自動判定が誤動作し文字化けする可能性があります。
また、標準以外の漢字や絵文字、全角文字なども誤動作の原因となります。

出力されるテンプレート部品表(.prt)は「SJIS」となります。

行定義

テンプレート部品表はテンプレートを行単位で解析します。行定義は以下となります。

名前 構文 内容 記述例 出力例

コメント行

//

//から始まる行はコメントとして出力からは除外します。

// Quadcept

出力されない

変数行

$○○○○$

システム変数として置換された文字列を出力します。

$header$

* Template BOM file v1.0.0

出力行

上記以外

テンプレート部品表の文字列を基本的にそのまま出力します。

1-9 a-z A-Z #@!ABZ$//

1-9 a-z A-Z #@!ABZ$//

エスケープシーケンス

「出力行」は基本的にそのまま出力されますが、行の中にエスケープシーケンスが含まれる場合、これを文字に変換して出力します。
対応しているエスケープシーケンスは以下となります。

名前 構文 内容 記述例 出力例

タブ

\t

\tがタブに変換されて出力されます。

AAA\tBBB\tCCC

AAA BBB CCC

改行

\n

\nが改行に変換されて出力されます。

AAA\nBBB\nCCC

AAA
BBB
CCC

変数行

テンプレートファイルに存在する変数行は以下となります。

名前 構文 内容

ヘッダ

$HEADER$

「* Template BOM file v1.0.0」に置換されて文字列を出力します。

ファイルパス

$FILENAME$

出力された部品表(.prt)の保存先ファイルパスに置換されて文字列を出力します。

出力日付

$DATETIME$

部品表(.prt)を出力した日付に置換した文字列を出力します。例)2023/02/21 11:57:34

図面枠情報

$SHEETINFO$

続く行に定義した図面枠情報プロパティの定義に従い、置換された情報を出力します。

部品表情報

$PARTLIST$

続く行に定義した部品表プロパティの定義に従い、置換された情報を出力します。

図面枠情報のプロパティ

テンプレートファイルに記述する図面枠情報「$SHEETINFO$」以下に記載する図面枠情報プロパティの定義は以下となります。
「$SHEETINFO$」はテンプレートファイルの中に複数記述可能です。

・図面枠情報表プロパティは「$PARTLIST$」に続く行に記述する必要があります。
・図面枠l情報プロパティには、予約プロパティとユーザー定義プロパティがあります。
・各プロパティは ”プロパティ” の形で括り記載することで出力されます。
・デバイスブロックは対象外となります。

記述例)
$SHEETINFO$
"シートNo/トータルシートNo{SHNO/TSHNO}" "更新日付 {Date}"

シートNo/トータルシートNo・更新日付は文字列として出力されます。

予約プロパティ

名前 構文 内容

シート番号

{SHNO}

何枚目のシートであるかシート番号を出力します。

トータルシート番号

{TSHNO}

プロジェクト内の総シート数を出力します。

シート番号/トータルシート番号

{SHNO/TSHNO}

シート番号/トータルシート番号を出力します。

シート番号 / トータルシート番号

{SHNO / TSHNO}

シート番号 / トータルシート番号を出力します。

シート番号 of トータルシート番号

{SHNO of TSHNO}

シート番号 of トータルシート番号を出力します。

更新日付

{Date}

更新日付を出力します。

更新時刻

{Time}

更新時刻を出力します。

更新日時

{DateTime}

更新日時を出力します。

作成日付

{CreateDate}

作成日付を出力します。

作成時刻

{CreateTime}

作成時刻を出力します。

作成日時

{CreateDateTime}

作成日時を出力します。

プロジェクト名

{PrjName}

プロジェクト名を出力します。

シート名

{PrjDsnName}

シート名を出力します。

ファイルパス

{PathName}

ファイルパスを出力します。

シート名@プロジェクト名

{File}

シート名@プロジェクト名を出力します。

ファイル名

{FileName}

ファイル名を出力します。

プロジェクト名

{FRAME_PROJECT_NAME}

プロジェクト名を出力します。

シート名

{FRAME_CURRENT_NAME}

シート名を出力します。

ファイルパス

{FRAME_FILE_PATH}

ファイルパスを出力します。

ファイル名

{FRAME_FILE_NAME}

ファイル名を出力します。

ファイル名(拡張子なし)

{FRAME_FILE_NAME_WITHOUT_EXTENSION}

ファイル名(拡張子なし)を出力します。ファイル名と同じです。

ログインユーザー

{FRAME_LOGIN_USER}

ログインユーザーを出力します。

プロジェクト名の前半

{FRAME_PROJECT_NAME_SPLIT1}

プロジェクト名の前半を出力します。
プロジェクト名を“_”または“-”を区切り文字として、前半部分を出力します。
区切り文字がない場合はプロジェクト名が出力されます。

プロジェクト名の後半

{FRAME_PROJECT_NAME_SPLIT2}

プロジェクト名の後半を出力します。
プロジェクト名を“_”または“-”を区切り文字として、後半部分を出力します。
区切り文字がない場合は“-”が出力されます。

プロジェクト名の前半(全角)

{FRAME_PROJECT_NAME_SPLIT1_TO_EM}

プロジェクト名の前半を全角で出力します。
プロジェクト名を“_”または“-”を区切り文字として、前半部分を出力します。
区切り文字がない場合はプロジェクト名が出力されます。

プロジェクト名の後半(全角)

{FRAME_PROJECT_NAME_SPLIT2_TO_EM}

プロジェクト名の後半を全角で出力します。
プロジェクト名を“_”または“-”を区切り文字として、後半部分を出力します。
区切り文字がない場合は“-”が出力されます。

 ユーザー定義プロパティ

名前 構文 内容

ユーザー定義

{○○○○}

図面枠に配置されているユーザー独自の属性文字「○○○○」の値を出力します。
回路図のみ対応(PCBにはないため)。
デバイスブロックにも配置は可能ですが、こちらは$SHEETINFO$の対象外のため非対応となります。

部品表情報のプロパティ

テンプレートファイルに記述する部品表情報「$PARTLIST$」以下に記載する部品表プロパティの定義は以下となります。
「$PARTLIST$」はテンプレートファイルの中に複数記述可能です。

・部品表プロパティは「$PARTLIST$」に続く行に記述する必要があります。
・部品表プロパティには、予約プロパティとユーザー定義プロパティがあります。
・各プロパティは ”プロパティ” の形で括り記載することで出力されます。
・項目名となるヘッダを任意で記載することでヘッダ行を出力します。

記述例)
$PARTLIST$
"リファレンス%REF%" "定数%VAL%" "個数%QTY%"

リファレンス・定数・個数 が項目名としてヘッダ行として出力され、%○○%の内容がプロパティとして出力されます。

予約プロパティ

名前 構文 内容

参照名/Reference

%REF%

部品のReferenceを出力します。

Value

%VAL%

部品のValueを出力します。

個数

%QTY%

個数を出力します。

パッケージ

%PKG%

部品の属性項目「Package」の値を出力します。
(部品の属性項目に「Package」が存在すると読み込みます。)

部品番号

$PN$

部品の属性項目「PartNumber」の値を出力します。
(部品の属性項目に「PartNumber」が存在すると読み込みます。)

コメント

$DESC$

部品の属性項目「Description」の値を出力します。
(部品の属性項目に「Description」が存在すると読み込みます。)

 ユーザー定義プロパティ

名前 構文 内容

ユーザー定義

{○○○○}

部品の属性項目「○○○○」の値を出力します。
任意で追加した属性項目の値を出力するためのプロパティです。