差動ペア配線は、反転した極性の2つの信号をペアにすることで外部に影響を与えにくくノイズに強いなどの特性があります。
差動ペア設定を配線長を設定している場合は差動ペア配線長チューニングで配線後の配線をクリックしカーソルを動かすことで配線長を調整できます。
差動ペア設定はDRC/MRC設定の差動ペアを参照してください。
差動ペア配線には以下のメニューがあります。
差動ペア配線
差動ペア配線長チューニング
差動ペア配線の方法をご紹介します。
差動ペア配線を行うには、あらかじめ差動ペア設定を行う必要があります。 |
(1) |
【PCB作成】
→【差動ペア配線】
を選択 |
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差動ペア設定されているネットオブジェクトがハイライトされます。 |
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ハイライトされているネットオブジェクトから配線を引き出します。 |
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差動ペア設定を「配線長を設定」にしている場合、配線後の配線をクリックしカーソルを動かすことで配線長を調整するメニューです。
方法を下記にご紹介します。 |
(1) |
【PCB作成】
→【配線長チューニング】
→【差動ペア配線長チューニング】選択 |
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(2) |
配線上をクリック |
(3) |
カーソル移動 |
(4) |
クリックで配線を確定 |
※ |
同一セグメント範囲内での調整となりますので
ご注意くださいませ。 |
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配線長チューニングの形状などの設定はプロパティウィンドウから行えます。 |
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配線チューニング設定
項目 |
内容 |
チューニング形状
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チューニング形状を選択します。
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最大振幅
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チューニング時の最大振幅を設定します。
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ギャップ
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内側の配線のギャップを設定します。
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角処理長さ
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内側の配線の角処理長さを設定します。
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次に、差動ペア配線中の便利な設定をご紹介します。
差動ペア間隔を変更
ビアを追加
ビア配置のパターンを変更
差動ビア間隔
基準点切り替え
(2) |
「プロパティ」ウィンドウの『ビア』項目にて使用するビアを設定可能 |
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ペア配線の先端にビアが発生して配線作業を行えます。 |
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ビア配置のパターンを変更
差動ペア配線を行っている途中で配置するビアの配置パターンを変更することができます。
差動ペアでビアを打つ際に配線が崩れる場合は、設定を切り替えてみてください。
差動ペア配線中、ビアを打つ際などに【右クリック】→【ビアのパターン】を選択
・ビア方向を水平
・ビア方向を垂直
・ビア方向を斜め上
・ビア方向を斜め下
差動ビア間隔
ビア配置時の間隔を指定することができます。
※『自動』の場合は【DRC設定:差動ペア】にて設定された間隔が採用されます。
一列 |
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基準点切り替え
差動ペア配線を行っている途中で「配線」や「ビア打ち」の基準点を切り替えることができます。
差動ペア配線中やビアを打つ際などに【右クリック】→【基準点切り替え】を押下
ペア配線の“右” “中央” “左”と基準点が切り替わります。