プリント基板CAD : PCB検証(DRC/MRC)

エラー一覧の操作と内容(PCB)

DRC/MRC結果のエラー修正についてご紹介いたします。

エラー修正を行うために、エラーの該当箇所に画面移動したり、エラーと警告をフィルタで分けて表示したりエラー結果の内容でソートすることができます。

エラー内容はPCBデータに保存されています。エラーリストを表示したまま、データを受け渡すことができます。


Quadceptではエラーの修正を行うために、さまざまな便利機能を取り揃えています。

エラーのリスト表示
エラー箇所への画面移動
エラー内容の確認
エラーリストの表示/非表示※シート上のエラーマークも連動
エラーリストのソート
エラーリストのフィルタ
「対応状況」による表示設定※シート上のエラーマークも連動
リスト更新
リストから削除
ファイル保存
対応状況
コメント
承認者/承認日時
実行日時

 

エラーの内容

エラーの内容はDRC実行項目設定MRC実行項目設定を参照してください。

Top / Inner / Bottomで同じエラーが出る場合は、項目を一つにまとめます。

エラーの修正を行うための、さまざまな機能
機能名 機能内容

エラーのリスト表示

DRC/MRCの実行結果を一覧で表示します。
※Quadcept Force を契約している場合は「FRC」も表示されます。

「未配線ネット」「クリアランス」「差分比較」「禁止領域」については重要なチェック項目となるため、チェック対象外となっている場合、赤文字で警告メッセージが表示されます。

エラー・警告件数の詳細が常に確認できます。
例)エラー:7(未対応:7 その他:0)警告:0(未対応:0 その他:0)

エラー箇所は設計図面内のエラーマークで確認できます。
エラーマークは「層設定」から対応状況(「未対応」「承認済み」)毎に色の設定を行うことも可能です。

エラー箇所への画面移動

エラー一覧の結果リストを【クリック】もしくは【ダブルクリック】することで設計図面内のエラー箇所に画面移動(パンニング)し、エラーマークはハイライトします。
※画面移動(パン)の動作設定はタブ内右上の『設定』にて「共通アクション設定」から【クリック】【ダブルクリック】時のアクションを選択することが可能です。
※ハイライトの色は「層設定」内「System - 選択項目」の「色」設定にて変更することが可能です。
※『環境設定:作図(PCB)』の「ズーム倍率:パンニング時のズーム倍率を固定する」にチェックすることで、画面移動(パンニング)時の表示倍率を維持します。

『設定』について

「共通アクション設定」
・なし:何も起こりません。
・ハイライト:該当箇所のエラーマークが選択色にハイライトされます。
・パン:リストの該当箇所に設計領域が画面移動(パンニング)します。

エラー内容の確認

エラーマークをクリックすることで「エラー一覧」のリスト内の該当するエラーを明示します。
※「エラー一覧」タブを開いていない状態の時にはダブルクリックでタブが開き、リスト内の該当エラーを明示します。

エラーリストの表示/非表示

「DRC」「MRC」のボタンをクリックでON/OFFすることで、対応するエラーリストの表示/非表示が切り替わります。

※リストの表示/非表示は、シート上のエラーマークの表示/非表示とも連動しています。

エラーリストのソート

実行結果を各項目でソートすることができます。

エラーリストのフィルタ

実行結果の各項目でフィルタをかけることができます。(フィルタの複数適用も可能です。)


↓フィルタアイコンをクリック

フィルタを指定して【OK】をクリック

「対応状況」による表示設定

タブ内右上の『設定』にて表示状態を「未対応」「承認済み」「疑似エラー」「修正依頼」「修正済」毎にリストとエラーマークの表示/非表示を切り替えることができます。
『対応状況』項目の状態によってリスト項目やエラーマークを非表示にしたい場合に切り替えてください。

リスト更新

リストの「対応状況」を変更した後、タブ内右上の『設定』にて“表示設定”で設定されている表示状態にリストを更新します。
「F5」キーにてリスト更新を行うことができます。

リストから削除

対象の行を選択し【右クリック】→【削除】にてリストから削除されます。
(【すべて削除】も可能です。)
削除した項目でもDRC/MRC再実行した場合には再度表示されます。

ファイル保存

タブ内右上の『保存』にて実行結果のリストをCSV形式でファイル出力できます。

対応状況

「未対応」「承認済み」「疑似エラー」「修正依頼」「修正済」に対応状況を設定できます。
複数選択や右クリックメニューからも実行可能です。
「未対応」から「承認済み」にした場合、承認者欄に自動的に承認者と承認日時が記録されます。
「承認済み」にすると、再度チェックを行った場合に同じ内容のエラーが発生した場合も対応状況を「承認済み」のまま引き継ぎリストに残り続けます。
「承認済み」の場合、承認理由などをコメント欄に入力可能です。
(「承認済み」項目はエラー内容を修正してもリストに残り続けます。
 リストから消す場合は「リストから削除」するか、「未対応」に戻し再度DRCまたはMRCを行ってください。)
複数行を選択して【右クリック】から変更することで複数一括で設定も可能です。

コメント

対応状況を「承認済み」にした場合、承認済みにした理由などをコメントとして記入できます。
再度、チェックを行った場合に同じ内容のエラーがあれば、「承認済み」のままコメントも引き継いで表示されます。

承認者/承認日時

対応状況を「承認済み」にした場合、自動的に承認者と承認日時が記録されます。

実行日時

ルールチェックを実行した日時が自動的に記録されます。

 


リストが灰色で表示された場合は?

対応状況が「承認済み」「修正依頼」「修正済み」の項目でエラーが解消されている場合は灰色で表示されます。

承認されているのでリスト上は残っていますが、エラーは既に解消されています。
エラーを消す場合は、リストから削除するか、対応状況を「未対応」に戻してから、再度DRCまたはMRCを行って下さい。


右クリックメニュー

エラー結果を選択し簡単に編集できる右クリックメニューを用意しています。

リストを選択しての【右クリック】となり、「Ctrlキー」や「Shiftキー」で複数選択からの実行も可能です。


※複数選択時に表示されるメニュー

メニュー名 内容

未対応に変更

選択したリスト項目の対応状況を「未対応」に変更します。

承認済みに変更

選択したリスト項目の対応状況を「承認済み」に変更します。

疑似エラーに変更

選択したリスト項目の対応状況を「疑似エラー」に変更します。

修正依頼に変更

選択したリスト項目の対応状況を「修正依頼」に変更します。

修正済みに変更

選択したリスト項目の対応状況を「修正済み」に変更します。

削除

選択したリスト項目を削除します。

すべて削除

すべてのリスト項目を削除します。