Quadcept : プロジェクトについて

プロジェクトについて

プロジェクトとは、回路図やPCBなどの設計図面を管理するためのファイルです。

Quadceptでは、各種設計図面は必ずプロジェクトという親を持ちます。
プロジェクトに複数の回路図シートが格納されることでひとつの基板設計として管理し、プロジェクト内の回路図とPCBはリンクされ、差分の確認や転送など様々な操作を行うことが可能です。

また、プロジェクトはその他オブジェクトと異なり、ファイル形式で保存されます(拡張子:*.qproj)。Windowsのエクスプローラ上に直接保存が可能なため、より直観的にデータの管理や共有を行うことが可能です。
※プロジェクトを除くその他オブジェクトはデータベースファイル(*.qdb)に保存されます。
 詳しくは「Quadceptのファイル構成について」をご参照ください。

その他、プロジェクトファイルには設計に使用されたオブジェクトを独立ライブラリとするキャッシュ(ライブラリキャッシュ)を保存することができます。ライブラリキャッシュの詳細については「ライブラリキャッシュについて」をご確認ください。

プロジェクトの構成例

プロジェクトでできること

1.複数枚になる回路図やPCBデータの管理(ネットリストや部品表の出力)
2.回路図とPCBの連携(差分抽出、フォアードアノテーション、バックアノテーション)
3.プロジェクトに関連するファイルを格納(ネットリスト、部品表、ガーバーファイルなど)
4.プロジェクト毎のファイル管理、印刷
5.プロジェクトを対象とした新旧回路図、PCB図面の差分抽出
6.プロジェクト内で使用されているオブジェクトのキャッシュ保存、管理(ライブラリキャッシュ)

プロジェクトファイルの新規作成方法については「プロジェクトを新規作成」をご参照ください。既存のプロジェクトファイルを開く場合は「プロジェクトを開く」をご確認ください。

プロジェクトファイルに対する各種操作は「プロジェクトウィンドウ」にて行います。詳しくは「プロジェクトウィンドウ」をご参照ください。

作成したプロジェクトは、「Quadcept ProjectFinder」にて部品型番などのキーワードから逆探索することができます。
例えば、EOLや在庫薄となった部品など、変更したい部品を使用していたプロジェクトの探索にご活用ください。

Quadcept Ver.9.3.22以前に作成されたプロジェクトについて

QuadceptのプロジェクトはQuadcept Ver.10よりQuadcept Database(*.qdb)より分離され、ファイルでの管理となりました。そのため、QuadceptのVer.9.3.22以前に作成されたプロジェクトをVer.10以降で使用するためには、Ver.10形式のファイルへと変換を行う必要があります。具体的な変換方法については「既存プロジェクトをデータベース(.qdb)から取り出してファイル化」/「既存プロジェクトをQuadceptファイル(.qcom)から取り出してファイル化」のページをご確認ください。