導入事例「株式会社Wave Technology」

お客様の「もう一つの設計部隊」

  • 株式会社Wave Technology
  • 第二技術部 カスタム技術課 山本 昭彦 様
株式会社Wave Technology
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お客様の「もう一つの設計部隊」

Product / Service -
Circuit Designer PCB Designer

会社紹介

株式会社Wave Technology (WTI)は、半導体周辺回路および応用製品の開発・設計・評価・シミュレーション技術を駆使し、お客様の開発設計をサポートしている。

オンサイト設計、オフサイト設計の両方に対応し、関西をはじめ、関東から九州まで幅広い地域のお客様の案件を手掛けてきた。
顧客は、電子部品・デバイス、情報通信機器、電気機械器具、輸送用機器、精密機器など多岐にわたり、大学や国の研究所の先端的な研究も支援している。

今回お話を伺った山本氏が所属する第二技術部 カスタム技術課では、主に以下の業務を担当している。

  • お客様の要望に応じたカスタム計測システムの設計・開発
  • 設計開発技術を活用した受託評価サービス
  • リバースエンジニアリング
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Quadcept導入の背景

山本 氏:

Wave Technologyは、半導体周辺回路や応用製品の開発・設計・評価・シミュレーション技術により、幅広い業界の顧客にサービスを提供しています。

Quadceptは、設計開発における柔軟性が高いことに加え、当社が提供するリバースエンジニアリングのサービスと親和性が高いことが、選択の理由となりました。設計の柔軟性という観点では下記のような点があげられます。

  • フレキシブルなライセンス管理
  • 標準仕様での部品ライブラリ、デバイスブロック共有機能
  • 回路設計とレイアウト設計を一つのCADで取り扱い可能
  • 部品発注の簡便化

リバースエンジニアリングのご依頼が多く重なる時期でも、ライセンスが1か月単位のサブスクリプションで提供されているQuadceptは、必要な時期にすぐライセンスを追加できる点で魅力的でした。

部品購入においては、MouserやDigi-Keyなどと連携しており、設計後の部品手配が大変スムーズに行えます。設計中に基板上の部品費用が把握できるのもいいですよね。

また、部品ライブラリやデバイスブロック共有機能が、有償オプションではなく標準で用意されていることも、魅力の一つと感じています。

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リバースエンジニアリングPlus

山本 氏:

Wave TechnologyのリバースエンジニアリングPlusのサービスは、電子回路基板に関する「設計」と「分解調査」それぞれの知見を保有している優位性を生かし、分解調査するところで終わることなく、開発会社としての知見を生かしたサービスを提供しています。

電子回路基板のリバースエンジニアリングとして提供されるサービスは、製品分解や、回路図化・部品のリストアップなどの基板解析に特化したものがほとんどです。当社はそれに加え、動作原理解明、機能推定/原理解析、評価 (環境構築/自動化含む)、改善へのご提案、実設計請負(改良・新規)などの「Plus」の価値をご提供しています。
解析基板の回路図化については、当社が独自開発した配線追跡ツールを用いて基板情報からネットリストを抽出し、Quadceptと連携することでスムーズに回路図化を行うなど効率化を行っています。

回路図は、設計者目線により「機能を考慮した回路構成やブロック図化」を行っており、信号の流れが分かりやすく、回路設計者が読みやすいものに仕上げています。

Quadceptは操作性が良く、機能が豊富で拡張性も高いですし、当社からの要望について素早く対応いただけているなど、サポート体制がしっかりしているので、メンバーからの評価も高くなっています。

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進化を続けるリバースエンジニアリングサービス
~品質へのこだわりと顧客満足~

山本 氏:

リバースエンジニアリングの立ち上げ当初は、基板上のパターンからネットリストを抽出するための配線追跡方法が確立されておらず、大変苦労しました。現在では独自に開発した配線追跡ツールを使用して、より良質なサービスを提供できるようになりました。特に重視しているポイントは以下の二点です。

  1. 配線追跡の正確さ
    独自開発した配線追跡ツールを使用することで、ネットリストの抽出は容易になりました。その上で、設計者が「回路としての論理性チェック」を行うことで、回路図の正確さを確保しています。
  2. 技術者が読みやすい回路図
    回路図は、技術者の使いやすさを追求しています。設計者がシステム全体の動作を俯瞰しながら「機能ブロックごとに整理された見やすい回路図」を意識して回路図作成を行うので、技術者が読みやすい回路図に仕上げることができます。

このような取り組みの成果は、お客様からの声に表れています。アウトプットのレビュー時に「ここまでできるんですね!」と驚きの声をいただいたときは、私たちの努力が報われた瞬間でした。リピートでご依頼いただくお客様も多く、中には自社の開発プロセスの一部として当社のリバースエンジニアリングサービスを採用していただいたケースもあります。

これからも技術の向上と品質の維持に努め、お客様のニーズに応えていきたいと考えています。

技術者不足を解決する
もう一つの設計部隊でありたい

山本 氏:

当社のコーポレートスローガンは、「お客様の『もう一つの設計部隊』」です。高度な技術力と幅広いサービスを提供しパワーエレクトロニクス(電源回路、パワー半導体評価)、無線通信、アナログ/デジタル回路など、さまざまな技術分野でお客様をサポートします。これにより企業はリソースを適材適所に活用することが可能になり、迅速かつ効率的に開発プロジェクトを進めることが可能です。Wave Technologyは、お客様の技術ニーズに柔軟に対応し、高品質な設計ソリューションを提供します。

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会社概要

社名 株式会社Wave Technology
代表者 代表取締役社長 中野 博文
本社所在地 〒666-0024
兵庫県川西市久代3丁目13番21号
設立 1984年(昭和56年)9月1日
Web https://www.wti.jp